ピヨピヨとぼく

うちの動物たちと家族とのふれあい

地頭鶏をいただく(食す)

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ある休日の朝の事でした。ピンポーンとインターホンが鳴り、インターホン画面を見ると、画面に警察官が。何、何?近所で泥棒でも入られた?夫が対応すると、警察官が来た原因は何と、うちの鳥たちの鳴き声でした。

ニワトリたちって朝早くから(4時頃)、下手すると夜中の2時頃に鳴く事もあります。しかもこの頃は中飼いの鳥も含めて、合計30羽以上、特にうるさい地頭鶏がオス7羽、メス4羽いて、夜も外の鶏小屋で過ごしていたため、街中から外れた場所とはいえ、隣近所がすぐ隣り合っているので、絶対うるさかったと思います。警察官の方からは、鶏の鳴き声どうにかなりませんか?との注意をいただきました。

さて、どうするか。考えた息子ぼく。(なんせ動物たちの飼い主はぼくなわけで)夜は倉庫内にしまう。でも沢山の鳥たち、しかも逃げ回る地頭鶏をしまうのも大変。なので一番うるさい地頭鶏のオスを減らすしかない。(つまり処分する。)

そんな理由(わけ)で、地頭鶏のオス5羽の処分をすることにしました。地頭鶏は全国的に数が少なく、特に原種と言われるものは本当に少ないそうです。うちの地頭鶏も全くの原種では無いので、取り敢えず原種に近いものを残すことにしました。原種に近いものは、背が低くアヒルみたいな形をしているので、まず処分するのは背が高いものや元気そうじゃないものを選びました。地頭鶏は足が短く動きが遅いのですが、流石に網無しでの捕獲は無理なため(後一歩で捕まえられない)、挟み打ちをして網で捕獲しました。

次は、捕獲した5羽のオスをシメる作業。鳥(動物)を殺すという事。私にはできません。そんな覚悟はありません。飼い主であったぼくがやります。普通に会社員として生活しているだけではほぼやらない事、・・・ぼくは泣きながらこれを行いました。孵卵機ですが卵からかえしピヨピヨの頃から育てた鳥たちです。

そして食べるための作業を続けます。羽を取り足や胸肉、ボンジリ(お尻付近の筋肉)などに包丁で処理していきました。唐揚げにしたり、フライパンでボンジリを焼いたりしていただきました。地頭鶏は筋肉質な鳥のため、肉が硬めで正直スーパーで売っている肉と比べるといまいちかなと思ってしまいましたが、ボンジリはとても美味しかったです。

ただ、今回の件でニワトリの独特な匂いが鼻につくようになり、うちの鳥たちが産んだ卵は食べる事ができなくなりました。(スーパーの特売卵はサッパリしていて美味しく食べられるのですが。)

追記、ぼくも泣いていましたが、その場に居なかった地頭鶏を可愛がっていた義父も泣いていました。
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